台湾花紀行-63 メヒルギ
【メヒルギ:Kandelia obovata】
マングローブを形成する樹木の一つ。6月の台湾で白い花がたくさん咲いていました。白い花びらに見えるのは萼で、雄しべの周りに見られる白い毛のようなものが花弁です。浅瀬では新しい芽生えも見られ、そのそばではトビハゼや小さなカニが見られます。海水中から水分をとり、塩分は根から排出し、葉にもため込むようです。
台湾花紀行-62 カジノキ
【カジノキ:Broussonetia papyrifera】
日本でもカジノキは自生しているが、赤橙色に実が熟している状態は初めて見ました。雄花は白く紐状で、雌花は赤っぽい糸状の蕊が出ていてその後しばらくグリーンのボール状になっているものだけをみていました。台湾の紅樹林という場所で散策していたら、遠目にやたら赤いボールがぶら下がっている樹木があって、近くで見たらカジノキでした。結構大きな実ができるものだと感心しました。食べられると聞いていたので、食べてみたらかなりねっとりしていて、手もねっとり。味はまあ、なんとなく甘い感じで種が気になるところでしょうか。
アシナガバチや小さな甲虫などが餌場として集まっています。
現在北上中! キマダラカメムシ
【キマダラカメムシ:Erthesina fullo】
写真は今回6月に行ってきた台湾旅行での一枚。仕事での田園調布でも見かけた大きなカメムシの仲間。見つけると大きいのでよく目立ちます。元々は台湾やそれよりも南方に分布するカメムシで、ネットで調べると長崎県で1770年に日本で確認されたのが最初(?)のようで、東京でも近年見かけるようになったようです。台湾でも桜の幹についていましたが、田園調布でも桜の木についていた気がします。もうひとつは樹木に付いている大きな名札の裏で冬に休眠しているときです。南方のカメムシなのに冬季に成虫越冬するというのも適応力の高さがうかがえます。どこまで北上するのだろうか? 大きいので大量発生はしてほしくないなぁ・・・。
富士周辺の花々-43 レンゲツツジ
【レンゲツツジ:Rhododendron japonicum】
園芸品種に負けずとも劣らない大きな花に赤橙色の花。春先周りには草丈が低いのでしっかりと花が目立ちます。毎年火入れで地上部が燃えてしまい咲かないところもありますが、その分背が高くなりすぎず、見る分にはちょうど良いのかもしれません。自分にとって毎年5月に見れた時はまた、この場所を散策できるんだと感じることのできる花です。
富士周辺の花々-42 クジャクシダ
【クジャクシダ:Adiantum pedatum】
夏の緑も綺麗ですが、春に出てくる新芽の赤い色はまだ生えそろわない草原の草むらの中にとても映えます。放射状に広がる葉は数枚出て茂ります。群生している場所もありますが、赤い葉の色も様々です。